「やりたいこと」を、見つけたい。
夢中になれることを見つけて、もっと楽しく生きたい。
淡々とこなすだけの灰色の日々を、これからもずっと生きていくなんて嫌だ……。
そんなことを思って、会社の休憩室で「夢中になれることがない」とか「やりたいことを見つけたい」と検索する日々。
これは、今から約10年前の、20代前半のわたしの話です。当時のわたしは「このままでは嫌だ」と切実に願い、どうにか「楽しいこれから」をつくろうと、そのきっかけを掴みたいと、必死でした。
それからというもの、切実に「やりたいこと」や「夢中になれること」を見つめ続けた結果、わたしは自分の「こういう事をやってみたい」に気づき、毎日わくわく楽しく、明日を楽しみに過ごせるようになりました。
灰色の日々を過ごしていた自分があれほど願っていた「夢中になれるほど楽しい日々」を、今は過ごせている。当時の自分に「大丈夫、わたしにもやりたいことが見つかるよ」と教えてあげたい気分です。
今回は、わたしが「やりたいこと」を見つけたいと願ってから、夢中で楽しめる日々を過ごせるようになるまでの間に考えたことをまとめました。
ここに書くことが、当時のわたしのように、切実にこれからを切り開こうとする人のヒントになったら嬉しいです。
「やりたいこと探し」で間違いがちなこと
やりたいことを探そうと思ったとき「とにかくいろいろ、未経験のものを試してみよう」と考える人も多いかもしれません。
実際わたしは「やりたいことを探すぞ!」と意気込んで、新しい趣味を始めてみたり、習い事の体験に行ってみたりと、けっこう色々と挑戦しました。
もちろんそれは、自分の中に選択肢を増やすことなので、やりたいことを見つけるひとつの視点として、大事だと思います。
ただ、あくまで選択肢を増やす作業でしかないので、本当は先にやるべき大事なことがあると、しばらくしてから気づいたのです。
では、先にやるべき大事なこととは?
それは、自分の外側ではなく自分の中を探すこと。
つまりたくさんある選択肢の中から、何を選ぶかの方向性を見つけるために、自分の内側を見つめることです。
実は自分の中にある「やりたいことの種」
まずは、自分の中を見つめること。
それに気づいたのは、やりたいことを外側に求めても全然見つからず、「わたしって何にも夢中になれないのでは?」と絶望しかけた時でした。
「やったことがないこと」に挑戦しても、見つからない。
……だったら、「やったことがあること」の中をもう一度見てみようか。
藁にもすがる思いで、自分が過去に楽しんでいたこと、子どもの頃に夢中になったことに、目を向けてみました。
すると、思っていた以上に過去のわたしは「夢中になれること」を持っていたんです。
それらを整理しながら丁寧に振り返ってみると、自分が夢中になれることや、楽しいと感じることに、傾向があると気づきました。
これこそが「やりたいことの種」です。
その種は、自分の中に、もっと具体的に言えばこれまでの経験の中に、すでにあったのです。
「やりたいことの種」を見つけるには?
自分の中にある「やりたいことの種」に気づくこと。その種を、大切に育てること。
わたしはそれで、自分のやりたいことを全力で楽しむ日々を過ごせるようになりました。
では、どうやって「やりたいことの種」を見つけるのか?
ぜひお気に入りのノートを開いて、こちらを書き出してみてください。
●自分の中から「やりたいこと」の種を見つけるには
・物心ついてからこれまでの間で夢中になったことを書き出す
・これまで「楽しい」と感じたことを書き出す
→夢中になった/楽しいと感じた要因を分析してみる
ちなみに例として、わたしが過去に夢中になったことの傾向を挙げると、自分の思考を綴ること、経験から学んだことを必要としている誰かに伝えること、自分の生きたい世界を表現すること、好きなものの原理を研究すること、という共通点がありました。
これらはすべて、「やりたいことの種」です。
種さえ見つかれば、あとはそれらを楽しむ「手段」を見つければ良い。
ここで初めて、自分の外側にある無数の選択肢を、自分にあった形で選べるようになると思います。
わたしの場合は、仕事としてこうして文章を書くことや、デザインをすることがフィットして、今に至ります。
ちなみに仕事と関係ないところでは、写真を撮ることや、好きな分野の研究をとことんすること(何か発表したりするわけではなく、ただ考えたいだけ)を、趣味で楽しんでいます。
どうして自分は、夢中になれるものが無くなってしまったのか
もともと、誰しもが「やりたいことの種」を持っています。
つまり、楽しいと感じる物事はあって、わくわくという感情も持っている。
それなのになぜ今、夢中になれるものがなかったり、やりたいことがないと思っているのか。
その理由はおそらく、何かがその感情に蓋をしているからだと思います。
例えば、こんな気持ち。
●わくわくに蓋をする自分の気持ち
・もう大人なんだから
・そんな子どもっぽいことやるべきじゃない
・それをやってもお金にならないじゃん
・そんな無駄なことに時間を使うべきじゃない
・どうせやっていても仕事になるわけじゃない など
でも、やりたいことって有意義じゃなくて良いし、必ずしも仕事と繋がっていなくても良いと思います。
無意味だろうが、人に自慢できるような格好いいことじゃなかろうが、自分が楽しいと思うのならば、その「楽しいこと」がある日々って素敵です。
そう、実は自分自身の思考が「やりたいこと」や「夢中になれること」を見つけることを、阻んでいる。そんなケースが多いように思います。
もしも「やりたいことの種」を見つけたら。その気持ちに蓋をしないように。
「意味なんてなくていい」と、思い出してもらえたら嬉しいです。
「やりたいことの種」さえ持っていれば、これからは楽しくなっていく
自分の中にある「やりたいことの種」さえ持っていれば、これから夢中になれることに溢れた楽しい日々を、自分の手で選んでいけるはず。
外側に「やりたいこと」を求めるのも良いけれど、まずは自分の中を探してみる。
自分の中にある「やりたいことの種」に、気づけますように。
ちなみに今回ご紹介した内容は「やりたいことを見つける」がテーマの『自己分析ノート』に収録されている内容の、ほんの一部です。
『自己分析ノート』は1ページずつに質問が収録されているノート。
全30ページを最初から順番に進めてもらうことで、「やりたいことの種」を見つけてもらえるように構成しています。
夢中になれることを見つけたいと願っていた頃の自分が、欲しかった一冊。
そんなイメージで、心を込めてつくりました。
気になる方は、ぜひ『自己分析ノート』の商品ページをのぞいてみてください。
たくさんの人が、もっと心地よく楽しく、生きていけるように願って。