「このままではいけない」
「自分を変えたい」
そう思ったとき、「すぐにでも変わりたい」と焦る気持ちとは裏腹に「でも、何から始めればいいのだろう」と足が止まることってありますよね。
わたし自身、「自分を変えたい」と強く思ったことが一度あって、そこから試行錯誤しながら「いまの自分ってけっこう好き」と思えるところまで、ゆっくりと歩いてきました。
今回は、その道中で考えたことや、役に立った思考を、お届けします。
「自分を変えたい」の動機によって、次の一歩が異なる
まずは「自分を変えたい」と感じた動機を、捉えてみましょう。
ここではその動機を2つに分けて、それぞれの次のステップをご紹介します。
動機が「いまの自分の否定」の場合
「いまの自分はダメだから」という理由で、変わりたい、変わらなきゃいけないと感じているとき。
この場合、このまま自分を変えるようとしても、実はうまくいかないことが多いような気がします。
というのも、自分の進む方向を変えるためには、まず「自分の現在地」を知っておく必要があるから。
いまの自分を否定しているときは、この「自分の現在地」つまり「いまの自分」を捉えられていなかったり、見ないフリしていたりすることが多いかもしれません。
つまり、「いまの自分はダメだから変わりたい」と思ったときは、気持ちとしては早く先に進みたいかもしれませんが、まず「いまの自分」をしっかり見つめること。
そして「これが現状の自分なのだ」と、認めること。「ダメだ」なんて言わずに「この自分もまあ頑張ってきたよね」と労ってあげること。
そこから、始めてみるのがおすすめです。
これからを心地よくするために、焦らず、じっくりと。
動機が「もっと自分を良くしたい」の場合
「自分を変えたい」と思ったときの気持ちが、「いまの自分も嫌いではないけれど、自分はもっとできるはず」といった、自分への信頼からくるものだとしたら。
そんな人はきっと、自分を変えるための準備が整っていると思います。
次にご紹介する3つのことを、それぞれ点検して、整えてみるのがおすすめです。
自分を変えるために考えたい3つのこと
「自分を変える」というのは、言葉にするのは簡単ですが、実現するのはなかなか難しいことです。
だって、もし簡単に変えられるのならば、こんなに悩まないですもんね。
これまで数十年間積み上げてきた習慣や考え方を変えるのは簡単ではないこと、そして時間を要することを、まずは自覚しておく必要があります。
そして何よりも大きなポイントは、根性論や精神論で変えようとしないこと。
「頑張るぞ」という気合いだけで自分を変えるのは、至難の技だと思います。
では、どうすれば良いのか?
コツは、気合いや意志で頑張ろうとするのではなく、「自然と自分が変わっていく仕組みをつくる」ことです。
自分を変えるために、整えたい3つのことをご紹介するので、ぜひ「自分はどうだろう」と考えてみてもらえたらと思います。
自分を変えるポイント1|環境を整える
自分を形づくる上で、もっとも大きな影響を受けるもののひとつが「環境」です。
住んでいる地域、部屋、頻繁に行く学校、会社、コミュニティ、など。
つまり、影響が大きいことを逆手にとって、なりたい自分になれる環境に身を置いてみる。
例えば「こうなりたいな」と思える人が多くいるコミュニティに入ってみたり、好きな自分で居られる人と一緒にいたり。
何か変えられる環境はないか、ぜひ一度考えてみてください。
そして、できればそこに自分から動いてみること。それが「自分を変える」ための第一歩になると思います。
自分を変えるポイント2|「変わった自分の方が心地よい」という状況をつくる
「自分を変えたい」と思ったとき、イメージしている「変わった自分」は、今よりもっと好きになれるような、無理がなく心地よい自分だと思います。
であれば、何かを選択するときに「どちらを選んだほうの自分が好きになれるか」という判断軸を持ってみると、より好きな自分に向かって進んでいけるはず。
また、「それをやった方が心地よい」という状況がつくれたら、自然と人はそちらを選びます。例えば歯磨きをした方がスッキリするから歯を磨くし、ストレッチをしたほうが身体の調子が良ければその習慣が続いていく、といったように。
「どちらを選んだほうの自分が好きになれるか」という視点を持って道を選びながら、「変わった自分のほうが心地よいのだ」と、脳に教えてあげるのがポイントです。
自分を変えるポイント3|変わるためのスイッチをつくる
「変わりたい!」と思った瞬間は気持ちの勢いがありますが、モチベーションはなかなか維持するのが難しいもの。
自分の日々を変えるという目的地に向かって進み続けるために、おすすめなのが「スイッチをつくること」です。
小さな例を挙げると、わたしは「夜はスマホを見ずにのんびり過ごしたい」と思いつつなかなかできていなかったのですが、スイッチとして「キャンドルを灯す」という行動を入れて、キャンドルを点けたらスマホは触らないと決めてみると、これがなかなか上手くいったのです。
他にも例えば「毎朝窓を開けて深呼吸してから、今日やりたいことをひとつ決めて、その日のうちに実行する」とか、「上手く考えられなくて悩んだ時は、超前向きな友達に相談する」とか、こういうときはこうするというスイッチを決めておくと、自分を変えるのがよりスムーズになるような気がします。
自分を変えるポイントは、意志に頼らないこと
自分を変えること。これからを自分の意志で掴んでいくこと。
そのために何よりも大切なのは、意志や気合いに頼りすぎないことです。
ダイエットをしたことがある人はわかると思うのですが、初日はやる気満々でも、そのやる気って長続きしなかったり、美味しそうなスイーツの誘惑に負けてしまったり……しますよね。
自分の考え方や行動を変えることも、同じだと思います。やる気とか、モチベーションにだけ頼ると、たぶん続かない。そして、続かないと、きっと望んでいる「変わった自分」になれず、また「やっぱり自分なんて…」という負のループに落ちてしまう……。
無理なく、一歩ずつ地道に、進んでいくことが大事だと思います。
もちろん時には休んだらいい。疲れたら立ち止まっていい。
でも、「変わりたい」と思ったあなたは、たぶんもう後戻りはできない。だって、もう「変わった自分」のほうが心地よく生きられることに、気づいてしまっているのだから。
新しい自分に生まれ変わることって、何度でもできると、わたしは思っています。
時間はかかるかもしれない、けれど、ゆっくりと進んでいけるように。
この記事が、その一歩目のきっかけになったら嬉しいです。
「自分を認める」「やりたいことを見つける」「自分を活かす」など、それぞれのテーマに沿ったノートを取り扱っています。自分と向き合うきっかけに、ぜひSHOPをのぞいてみてください。