User interview|自分を知ることで、生きづらさを軽くしていける【タグチサキさん】

じぶんジカンのノートを使っていただいている方の、人生の波やその時々で悩み考えてきたことを伺うシリーズ「じぶんジカンな人々」。

第二回は、透明アクセサリーのブランド『monoclear』を運営する、タグチサキさんにお話を伺いました。

【Profile】タグチサキさん
「日々にささやかな光を。心に余白を。」をコンセプトにしたアクセサリーブランドmonoclear代表。1989年生まれ。大阪府出身。東京都在住。好きなバンドを追いかけて、2014年仕事も決めずに上京。長く携わったアパレル業の経験を活かし2019年にmonoclearを立ち上げる。コンセプトを軸に写真撮影や執筆も手がける。好きなモノ・こと・人への愛情を原動力に飛び回る一児の母。

もくじ

自己肯定感が低くて、それがずっとつらかった

「物心ついた頃から自己肯定感が低く、自分のことがあまり好きじゃなくて。

思い返せば、子どもの頃、親がよく褒めてくれたんです。でもそうやって褒められても『いやいや、上には上がいるから……』と思っていたんですね。その頃から自分より上を見る癖がついていたので、自己肯定感が低いままだったのだと思います。

だから、ずっと『生きるのつらいなあ』と思いながら、ここまで生きてきた感じがあって。」

タグチさんのノート達

そんなタグチさんがじぶんジカンの『自己探索ノート』や『自己分析ノート』を手にとってくれたのは、2023年春のこと。

「まずは自分の奥底から向き合ってみようと思い、2冊のノートを手に取りました。

これまで他者評価軸で生きてきたので、自分と向き合うことはあまりしてこなかったんです。だからノートの質問に沿って自分を見つめていく作業は新鮮で、自分を理解するきっかけにもなりました。

例えば『自分は具体的にどうなりたくて、それに対して何が足りないのか』を知ることができたのは大きかったです。現状を具体的に分析できれば、改善策を考えられる。この思考は、それまでの自分には無いものでした。」

今まで見てこなかった自分の本音に目を向ける作業は、つらさを伴う人もいる。タグチさんは、自分の弱い部分を見つめることが苦しくならなかったのだろうか。

「もともとずっと自己肯定感が低くて、つらいまま生きてきたので、自分を見つめてノートに書き出し、ひとつひとつに対して解決策を考えていく作業は、特につらいとは感じませんでした。むしろ『自分のことがわかる』ということが嬉しかったです。自分のことがわかれば、どこを伸ばせばいいか、どこを直せばいいかが見えてくる感じがありました。」

自分を知ることで、広がる世界がある

monoclearの1dayshopに飾られたノート達

タグチさんは、自分が書いたノート達を、タグチさんが運営する透明アクセサリーブランド『monoclear』のお店に並べている。訪れたお客さんは、自由にノートをめくり、綴られた言葉達を読む。

「じぶんジカンのノートを書いて、自分を知ることで広がる世界があるなあと実感したので、monoclearのお客さん達にもノートのことを知ってもらえたらなと思いました。とても良いノートなので、みんなにもやってほしいなあって。」

透明アクセサリーブランド『monoclear』は、”日々にささやかな光を。心に余白を。” がコンセプト。そこにはタグチさんならではの、生きづらさについての想いが込められている。

「monoclearは、自分を含めいろんな人に “もうちょっと生きづらさを手放せたらいいよね” と伝えられたらという想いが根っこにあります。わたし自身がずっと生きづらくて、そのままだとただ『苦しい』『つらい』が続くだけなので、そんな日々の中にささやかな光を届けられたらと思うのです。

コンセプトの “日々にささやかな光を。心に余白を。” は、自分も大切にしたいことです。頑張りすぎて心を病んだり体を壊したりする人が多い世界で、わたしも、みなさんも、もうちょっと自分のペースにあった日常を過ごせたら良いんじゃないかなと思っています。」

monoclearのアクセサリー達

他者評価軸な生き方だけど、それが自分の「得意」に気づくきっかけにもなる

monoclearのガラスリング

タグチさんが透明アクセサリーブランド『monoclear』を始めたきっかけは、どういうものだったのだろう。

「9年前、大阪から上京したばかりでお金がなかったけれど、好きなアクセサリーを身に纏いたいという気持ちで、自分用に透明なアクセサリーをつくっていました。」

自分で「アクセサリーをつくるのが得意だ」とは思っていなかったが、そのアクセサリーを欲しいと言ってくれる人が現れたり、人から評価してもらえたことで、「これって自分の得意なことなのかな」と思うようになったと言う。

「もともと器用さを褒められることは多かったのですが、自分としては器用貧乏だなと思っていました。飛び抜けてできることが無くて。だからアクセサリー作りも、自分的に飛び抜けてできることだったというよりは、『試しに出品してみようかな』と思って出してみたら、欲しいと言ってくれる人がいたという感じです。」

そこから透明なアクセサリーの商品ラインナップをより広げ、自分のために作る趣味だったアクセサリー達は、タグチさんと同じように “日々にささやかな光を。心に余白を。” を大切にする人達に愛されている。

「自己肯定感が低くて、ずっとつらかった」と話していたタグチさんに、「今はどうですか?」と聞いてみた。

「今も自己肯定感は低いままですが、じぶんジカンのノートに取り組んだのをきっかけに、少し解決策が見えてきたような気がします。自分の足りないところや苦手なところを、どう扱うかを考えられるようになったからだと思います。

自分が苦手なことがわかったから、『それを得意な人に任せよう』と考えられるようにもなりました。自分一人で完結しようとせず、誰かと一緒に進めれば良い。自分を知ることができたからこそ、そう思えるようになったんじゃないかな。」

タグチさんが取り組んだ『自己探索ノート』『自己分析ノート』

問いがあることのメリット

「わたしは日記などを毎日書き続けるのが苦手なタイプなので、質問が載っているノートに答えていくことで自分と向き合えるのが良かったです。自分にはなかった視点を得られたり、一人では考えなかったような部分まで深掘りするきっかけになりました。」

『自己分析ノート』で印象に残っているページ

「”憧れの人について考える” という問いが、特に新しい視点を得られたので印象に残っています。

自己肯定感が低いゆえに人への憧れが強いので、憧れる理由を細分化して、自分がすでに持っているものと持っていないものを具体化し、自分ができない部分はそこを得意とする誰かと一緒にタッグを組んでやったら近づけるのではないか、と考えるようになったんです。」

タグチさんが取り組んだ2冊のノート

自分を認めるための『自己探索ノート』と、やりたいことを見つける『自己分析ノート』。

この2冊は、今の自分をじっくり見つめ、心地よいこれからを築いていきたい方におすすめなセットです。

自分に目を向けて、これからを考える一歩目になりますように。


※タグチさんが運営する『monoclear』の情報はこちら。

monoclear|モノクリア
「日々にささやかな光を。心に余白を。」
ときめきを大切に、透明を纏う光を表現。天気や気分や時間によって見え方が変化する透明なアイテムをメインに、シンプルで着け心地の良いアクセサリーや読書時間を豊かにする紐しおりなどを販売している。
2019年6月ブランド立ち上げ。minne特集に多数掲載。イベント出店や主催、株式会社MERYとのコラボや新宿ルミネエストでの単独POPUP、メディア撮影での衣装協力・リースなども行う。

毎月第4土曜日、渋谷novoreにて1dayshopをオープン。
2024年3月1日〜14日にはルミネ町田店Love&Flower 「日常にもっと、愛と花を。」popup開催予定。
instagram:https://instagram.com/monoclear_
webshop:https://monoclear.thebase.in/

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