【じぶんジカン選書】働き方に悩んだときに、読みたい3冊

こんにちは。じぶんジカンの岡本です。

月に1回、岡本が「じぶんジカンユーザーさんにおすすめしたい本」をご紹介していくコラム。

今回は「働き方に悩んだときに、読みたい3冊」を選んでみました。心地よい働き方を描くヒントになったら、嬉しいです。

今回ご紹介する3冊
1)調理場という戦場 〜 「コート・ドール」斉須政雄の仕事論〜
2)クライマーズ・ハイ
3)「働き方」の教科書

もくじ

働くことに誠実に向き合う、熱き1冊

最初にご紹介したいのは、「生きた言葉」が心に刺さる1冊です。

著:斉須政雄
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がむしゃらに働いて得た仕事の教訓は、とてもシンプルなものだった

著者は、フランス料理「コート・ドール」オーナーシェフの斉須さん。23歳で単身フランスに渡り、12年間数々の料理店で修行を積んできました。

その過程でたくさんの失敗をしながらも、仕事についての価値観を深めていきます。

毎日が不安で憂鬱だった若者が得た教訓は、料理人だけでなく、働く人すべてに染み渡るメッセージです。

早くゴールに着かなくては、と焦る人にぜひ読んでほしい

急いでゴールを目指した斉須さんが経験してきた、数々の失敗や傷。

その軌跡から「一歩ずつが良い」「傷のない人に深みはない」という想いが芽生えていきます。

斉須さんの経験から語られる「生きた言葉」に触れると、ゆっくり歩いたって良いんだと、心から思えます。

働き方は、自分で選んでいくもの

見習いだって良い料理長のもとで働かないと危ないですよ。自分の場所は自分で選ばないと恵まれないです

『調理場という戦場』より引用

私が印象に残っている斉須さんの言葉です。

社長でも新入社員でもアルバイトでも、働く環境は自分で選ぶことが大切だなあと、改めて実感します。

誰だって自分が「良い」と思った環境で、過ごして良いのですよね。たとえその「良い」が、みんなにとっての「良い」でなくても。

組織で働くことの醍醐味が詰まった1冊

次は、組織で働く人に、ぜひ読んでほしい小説です。

著:横山 秀夫
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組織、家族、仲間と自分の「繋がり」について考えさせられる1冊

主人公は新聞記者、悠木。日航ジャンボ機墜落事故の全権デスクとして前例のない事件を扱うことに。

組織、仲間、家族。事件をきっかけに歯車が狂い出します。

緊張感のある展開に手に汗握り、あっという間に読み終えてしまう1冊です。

働く上で大切にしたいことを、見失っている人におすすめ

何をよすがに、生きていくべきか。

主人公の悠木は揺れ動きながらも、どん底から光を見つけていきます。

仕事をしているときっと誰もが共感する悠木の状況に、自分が大切にしたいものが見つかるかもしれません。

仲間と一生懸命になれることは、素敵なこと

組織の腐敗や家族とのすれ違いなどが描かれているのですが、それと同じくらい組織や家族の中にいることの魅力も詰まっています。

ひとりで好きに、思うままに生きていくのも良いですが、やはり誰かと一緒に歩いていくのも楽しいなと感じます。

作中に出てくる人物は全員「モーレツ社員」の典型なのですが、それはそれで、泥臭くてカッコいいなと思いました。時代に合わないものからも、今の自分を見つめ直すきっかけになったりするのかもしれませんね。

「仕事は人生の約3割」でしかないのなら、仕事とどう向き合う?

最後は、生涯大切にしたい「仕事についての金言」が満載の1冊。

働き方で悩んでいる人に贈る、珠玉のメッセージ

仕事は人生の約3割でしかない

『「働き方」の教科書』より引用

仕事よりデートの方が大切に決まっている

『「働き方」の教科書』より引用

60歳でライフネット生命を起業した著者、出口さんが語る仕事についての考え方。

各世代ごとにやっておきたいことも書いてあるので、仕事に迷っている自分の道標としても参考になります。

論理的な1冊なので、読んでいてスッキリ納得できました。

働くことに息苦しくなったときに、手に取って欲しい

仕事が人生のすべてではない。

忙しい日々を過ごしていると、ついついそのことを忘れがちになってしまいます。

忙しい時は毎日の読書は難しいから、休日に数時間、この本を読んで気持ちをやすめる時間を取ってほしいなと思います。

仕事が人生の目的に、なっていませんか?

この本を初めて読んだとき、私は仕事に絶望していました。

夜遅くまで働き、仲間といがみ合いながら精神をすり減らす、そんな日々を過ごしていました。この本を読んで、心がとても救われたのをよく憶えています。

「もうちょっと仕事において肩の力を抜いて良いかもな」と思うようになり(サボるという意味ではありません笑)、それ以来働き方も少しずつ変え、仕事で悩むことも少なくなりました。

人生を楽しむために仕事がある、と心から思えるようになったのは、この本と出逢ったからでした。

何度も読み返したい本があるのは、幸せなことですね。

今回紹介した3冊の中で特に『「働き方」の教科書』は思い出深く、読むたび何度も仕事で苦しいときに読み返したあの頃の記憶が蘇ってきます。

自分にとって大切な本、何かあるたびに戻ってきたい本があるのは、とても幸せことだなと改めて思います。

みなさまも、良い読書時間を。

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