自信を持ってお届けするために、自分達でノートを製本する

じぶんジカンのノートは、一冊ずつ手製本してお作りしています。

本当は機械でたくさん作ることもできるのですが、あえて手製本を選んでいるのには理由があって。

今回は、ものづくりの中の「製本」にまつわるお話を、お届けします。

もくじ

自信を持って「自分のための大切な時間」をお届けしたい

リング製本機

じぶんジカンのノートは、こちらのリング製本機にて、一冊ずつ手作業で製本しています。

リングノートは巷に溢れているのに、それがどうやって作られるかって、なかなか知る機会がないですよね。

わたし達も、はじめてこの製本機でリングノートが出来上がっていく様子を見た時、とても感動したのを覚えています。

まずは穴を開けて
リングを通して
リングを閉じて製本します

実は、じぶんジカンが始まったばかりの頃は、印刷会社さんにお願いして機械で製本してもらっていたんです。

機械で製本するメリットは、手間がかからないこと。

何十冊、何百冊のリングノートが、1週間もあれば出来上がります。

印刷会社さんの機械で製本されていた当時のリングノート

ただ、デメリットもあります。それは、どうしても「じぶんジカンの検品基準に満たないロス」が出てしまうこと。

わたし達の検品基準は、かなり厳しいのだと思います。

というのも、じぶんジカンのノートは、お客様が「自分のための大切な時間」に使うノートなので、例えば表紙にキズがあったり、中身にシミがあったりして、悲しい気持ちになってほしくないと感じていて。

それゆえに、どうしても検品基準が厳しくなってしまいます。

キズやシミ有りのロスになったノートは、取引先用にサンプルとして渡したり、自分達で使ったりしていましたが、やはり印刷会社さんに任せて機械で大量製本していると、どうしてもキズ付いたり折れ曲がったりする箇所が多く発生し、廃棄せざるを得ない量のロスが出てしまう……。

わたし達にはどうも「使えるはずだったノートを廃棄しなければならない」ということが、とても辛いことに感じました。

それならば、なるべくロスが出ないよう自分達で責任を持って製本して、自信を持ってお客様にお届けできる形にしよう。

ということで、2019年の夏に製本機を導入し、自分達で製本をしてお届けすることにしました。

自分達で製本することで、商品の幅も広がる

自分達で製本をすることには、品質の向上廃棄の削減以外にも、メリットがありました。

それは、商品の幅が広がるということ。

印刷会社さんに製本してもらう場合は、画一的な企画で大量製本するために、例えば「A5サイズ」で「リングはこの色のみ」といった仕様の制限がある場合がほとんどです。

しかし自分達で製本をすれば、その縛りはなくなります。つまり自由に仕様を決められるようになったんです。

リングも自分達で加工しています

サイズは、小さいメモ帳のようなものから、A4の大きなものまで。

リングの色も、製本する箇所も、自分達で決められます。

カレンダーのように製本することも可能に

ちなみに、じぶんジカンのノートのほとんどがA5サイズなのは「それしか製本できないから」ではなく、お気に入りのカフェに持って行ったり、お部屋に飾って置いたりするのにちょうど良い大きさだから。

本当はメモ帳サイズやA4サイズでも作れるのですが、のびのび書けることと、小さなテーブルでも書けたり、持ち運んだり保管したりしやすいサイズ感を考えたところ、A5サイズが一番しっくりきた…という感じです。

心を込めて製本して、お届けしているという自信

一冊ずつ「自分と向き合う時間が心地よくなりますように」と想いながら、製本する時間。

それ自体が、わたし達にとっても、とても大切な時間になっています。

手製本ゆえ作れる数に限度があり、タイミングによっては一時的に完売していたりと、お客様にお手数をおかけする場面もあります。

それでも、自分達に作れる範囲の数を、自信を持ってお届けできる形で。

お一人ずつに手渡すような気持ちで、これからも製本したいと思っています。

自分と向き合う時間をつくる
ノートブランド
「じぶんジカン」

「自分を認める」「やりたいことを見つける」「自分を活かす」など、それぞれのテーマに沿ったノートを取り扱っています。自分と向き合うきっかけに、ぜひのぞいてみてください。

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